「俺は、ただガンコなだけなのか?」

居酒屋でこんな風に漏らしたのは
某クラブのマネージャー。

原因は簡単に言うと
「クラブ運営」と「スクール運営」の板挟み。

売上を考えると、スクールをやらないといけない。

でもクラブの会員様は、昔から自分たちを支えてくれた。

しかし、近年経営状態も悪く、スタッフからもクラブのコートを減らして
新クラスを設置しようという提案が多い。

その度に自分は「クラブ会員がどれだけ貢献してくれたのか?」
を語ってきている。そして頑なにクラブ会員のコートの減少を却下している。

そして、部下からは不満の声がちらほや。

この件が100%の原因ではないが、部下からの信頼が日に日に薄れているのは
感じる。反対意見に対して、私は叱ることはないが、部下の意見を聞きつつも
やはり最後には「クラブのコートは確保」という以前と変わらない結論を説得する形になっている。

自分の判断が正しいのか、自分の下したジャッジを信頼されているのか?

そんな悩みを持たれています。

それが正しいのか、正しくないのかは正直、私には判断がつきません。

数字で割り切るのであれば簡単ですが、それだけでは語れない歴史があるからです。

そして私はこう言いました。

「私はその考えが正しいと、背中を押してあげる事が出来ません。正直に、
その結論が正しいかどうかは、わからないからです。

しかし一つだけ「部下の信頼」という点で言えることがあります。

人は、一貫性のあるものを信頼する傾向があります。

あなたならどちらを信用しますか?

●10年間、毎年「同じ夢」を追っている人

●10年間、毎年「違う夢」を追っている人

さあ、どちらを信用しますか?

私なら後者です。

特に責任のある立場に置かれている人間であればあるほど、
物事のジャッジに「フラつき」があることが、最も部下の信用を失うのです。

その意味ではあなたが「クラブを守る、大切にする」という姿勢は
ずっと一貫して変わっていません。

その一貫性のある手法はガンコとも呼べますが
「リーダーとして最も重要な立場のとり方」だと思います。

・・・

クラブのマネージャー職であれば当然自分のジャッジに
自身が持てなくなる時があります。

しかし、周囲から「ガンコ者」「言い出したら聞かない」という陰口を叩かれても
リーダーとして「フラフラしている」「意見がコロコロ変わる」よりかは随分ましだと思います。

大事なことなので繰り返します。

部下やスタッフは「一貫性がない上司」を信頼しません。

そこには注意が必要ですね。