あるスタッフから今日久しぶりに連絡がありました。

何かの相談だろう、と直感でそう思いました。

案の定「知恵を貸してほしい」とのことでした。

事情を聞くと、上司に「施設の知名度を向上させるための方法を考えて来い」とのことでした。

自分で考えても広告やホームページ、ビラまきなどしか思い浮かばず
色んなアイディアを考えてみるも、コストと効果を考えても難しい。

そこで相談がきました。

一通りの話を聞き、答えをせかす彼は結論を求めてきました。

そして私はこう答えました。

ごめん、方法ない。

・・・

えっ?そんなことないでしょ? からかわないで下さいよ。
と彼は言いました。

本当にいい方法が思い浮かばなかったのです。

なぜ思い浮かばなかったかと言うと、彼は全く「誰に対して認知度をあげたいのか?」

最終的に認知度を上げるための「落とし所」はどこであるか?

という情報を全く私に与えていないのです。

慌てる彼に続けました。

「施設の認知を高めて、その後、どうしたいの?」

まずゴールがないと始まりません。

どの層にターゲットを置いて、どの顧客を呼び込みたいのか?

それがない限りは、小学生のクラスを集めたいのに、大人のクラスにPRしても効果はありません。

このブログでも常に言っていますが、「広く浅く」という設定ではなく
ピンポイントで絞り込んでターゲットを明確にしなければなりません。

今回はその典型的な例で「上司が言うから」とい理由で、その意味も理解しようとせずに
ただ「言われたからやる」という曖昧な目的意識とが重なり
全ては「曖昧」な状態で突き進んでいました。

まず上司の質問を理解する事。

5W1H

いつ(When)
どこで(Where)
だれが(Who)
なにを(What)
なぜ(Why)
どのように(How)

少なくても上司に対してヒアリングをするべきだと思います。

「でも上司に当たり前の質問するとバカみたいに思われるんじゃないか・・」

こんな風に思う方もいるかもしれませんが、あなたが上司ならどんな部下がいいですか?

・質問ばかりするけど、確実に自分の意とする結果を持ってくる部下

・わかったように聞いているが、全く意図からずれた結果を持ってくる部下

いかがでしょうか?

あならが上司なら、「確実に得たい結果を持ってくる部下」を重宝しませんか?

よりニーズを把握するためには最低限のヒアリングは必要なのです。

自分が全く意味がわからない業務をやっている時間ももったいないですしね。

うまく上司に質問する力を身につけて、すくなくとも「上司の意図と目的」
ははっきりと理解できる部下となりましょう。

繰り返しますが、ビジネスでは目的をはっきりさせることで得たい結果は手に入ります。

曖昧なものにせず、はっきりと相手の要求を理解できるように訓練をしてみてくださいね。