ある人が社員を恫喝した。

「君はいつになったら行動を起こすんだっ!

一体、いつになったら本気になるのか?

君の会社における存在意義は何だ?答えたまえっ!」

そう声をあらたげ、怒鳴り散らした。

その場に同席していただのだが、空気が凍りついた。
パートの女子フロントスタッフもアルバイトコーチもいた。

あえてその人はその場を選んで、ある古株の社員を恫喝した。

存在意義。会社にいる自分の存在とは?

何のために、自分がこの会社に存在し、どういった役割で会社に貢献し、社会に貢献しているのか?

そんなことをあなたは考えたことがあるだろうか?

その人は声を震わせて続けた。

「君はただ人並みに給料をもらい、好きな仕事をして家に帰り、適当にレッスンをしていいかもしれない。」

ただし、いつまでも手を抜いて、ぬるま湯に浸かり、それで君の人生はいいのか?

いつも言い訳をして、現実から逃げて、本気を出して勝負をしない。

君はそれでお客さんに何を伝えられる? 子供たちに何を教えられる?

そんな姿を見せるために君はコーチを始めたのか!

・・

このように続きました。

もしかしてこの文章を読んで「はっ」をする人もいるかと思います。

私も自分に言われていると思って聞いていました。

社会人になって10数年もたつ人が、怒鳴られることなどあまりないと思います。

しかしその人は魂で訴えていました。色んな叱り方があると思います。
しかしその人の叱り方は「魂」に訴えかけるものでした。

理屈ではなく、全力で感情で怒っていました。

なんとかその社員の人にもう一度輝きを取りもらいたいと思い、感情で怒っていました。

その人のためだけを考えている、そんな風に聞いている人は感じました。

本気で怒る。その人が良くなってほしいから。

そんな風に思われている社員は幸せです。

そしてもし、あなたがそんな風に叱ってあげられる上司であればもっと最高です。

どんなに言葉が巧みであっても、どんなに正当な理由であっても、
「魂の訴え」にはどれも及ばないのだと改めて感じさせられました。