今日うちのスタッフが、クライアント先のヘッドコーチと
話している内容が耳に入ってきた。

私はあまり深いテクニックの事についてはわからないが、どうやらお客さまからの
質問に対しての回答が、自分でしっくりこず、スタッフに相談していました。

横で話を聞いていると、非常に難しい質問。

ケースバイケースという回答しか出来ないほど、1つづつのプレイの回答をロジックで求めてくるらしい。

そこでスタッフはこのように回答していました。

「正直、わかりませんね。」

正直、「おい、せっかく頼りにしてくれてるんだから、
もっとましな答え方はないのか!」

と思っていましたが、そこ後のやり取りを聞いて、なるほど、と勉強させられました。

スタッフはこう言っていたのです。

「いや、100%の確証がないことは、わからないでもいいじゃないですか。」

「曖昧に知ったかぶりをするよりも、“ここまでは説明できます”ただし、この先は、
肉眼でも確認できませんし、それを確認しようとした研究も恐らくされていないと思います。」

「だから、正直、答えに自信がないので、わからない、という回答なんです。」

お客さんから質問された内容に、コーチが答えられない。

それを「わからないです。」と答える。
それは非常に勇気がいることだけど、正直でいいと僕は思います。

確かに、お客さまはガッカリするかもしれない。

だけど、「知ったかぶりして間違ったことを伝えるより、100倍お客さんは自分を信じてくれる」と思う。

正直に話す。

実はこれって、最も単純にお客さまの心を掴む手法でもあるんですよ。

・・

隣で話を聞いていて、なるほど。と思った。

教育者や指導者は生徒さんから「知っていて当たり前」
という視点で見られることが多い。

しかし本当にわからない質問がきたり、あやふやな回答、自信がない回答だった場合は、
素直に告白することで、お客さまの信頼を勝ち取れる。

スタッフが言うよりも、素直になることは、
お客さまの心を掴む、最もベーシックな方法だと勉強になりました。