仕事はお金ですか?

の昨日の続きです。

自分が「やりがい」を持って進んだ道テニスコーチ。
しかし彼を待っていたのが現実的な上司。

継続率を求められ、ジュニアの育成にも「経営的な数字による価値は?」と詰め寄られ
どうしようもなくなった20代前半の彼との実際にあったやりとり…

若手スタッフ
「結局、仕事はお金ですか? それともお金だけではないのですか?」


「仕事というと語弊があるので、仕事を商売という形で言い換えると、商売はすべて…」

お金である。

上場企業であれば、株主様のためといなるかもしれない。
少なくとも社員が最低限の数字的な感覚がないと、商売は破綻する。

破綻すれば、雇っていた社員は路頭に迷い、生徒さんもテニスをする場所を失う。

そして社会的な側面から言えば、儲かっていない会社は税金を払えない。
逆を言えば、税金を払っているいうことは、社会貢献をしているといっても過言ではないと思う。

若手スタッフ
「・・・そうですか。でもそれはもっと上のポジションになってからではないんですか?

今の僕からすれば、お金よりもジュニアの育成に全てを注ぎたいし、
休日を返上してもいいと思っています。」

私「それは‘志’という意味ですごく需要なことだと思う。だけど、本当に覚悟しているのかな?

現実的な話になるけど、お金がないと、身を削るようにして生きていかないといけない。

これが30代、40代になってボディーブローのように響いてくる。

自分はいいと思う。だけど家族や、自分の子供はどうかな?
お金がなくてもいい生活。これには相当な覚悟がいると思う。」

ただし君のいうように「お金じゃない」側面もある。それは「価値」だと僕は考えている。

テニスコーチ職業やテニススクールの価値。これは商売とは全く別物の価値を持っている。

そしてテニスコーチである人間の価値。

これは商売=儲けや売り上げなどと全く別の「価値」の問題になると考えたほうがいいかもしれないね。

・・・

この後話は20分近くも続いた。

「仕事はお金ですか?」という若手スタッフの問いかけにより、お金や価値
そしてテニススクールや
テニスコーチの存在意義。それを自分で話しながらも、整理でき、新しい気づきや発見をすることができた。

それもJ君との会話から全て学ぶことができた。

J君ありがとう。